>> 10/31>> Rose Bakeryがやってきた
ゴルチエも大ファンだという、イギリス生まれのカフェRose Bakery。パリには18区・モンマルトルに支店があって、boboなパリっ子のマストアドレスになっていたのだけれど、ついに2号店が登場した。しかも、私のご近所:北マレに!
Marche des Enfants Rougesのあるブルターニュ通りから、路地を1本入ってすぐ。夏をすぎたころから10月オープンの噂が広まっていてて、ワクワクしながら様子をうかがっていたのだが、さすがはパリ、10月半ばになっても開店の兆しはまったくナシ。いつまでたっても工事中で、本当に今月中に完成するのかしら、と訝しんでいたら、「10月であることには変わりないでしょ」と言わんばかりに、今週火曜日ギリギリセーフでオープンした。
同じマレでも、フラン・ブルジョワ通りの「どマレ地区」はやや観光地化しているけれど、北マレはいまもまだ、秘密基地のような空気が残っている。NYのノリータのような、東京でいえば猿楽町のような雰囲気。そしてここは、新陳代謝がはげしい。私が知っているだけでも、バケーション前と後ではずいぶん様子がちがっている。その最先端がRose Bakery、というわけだ。
オープンを待ちわびていたのは私だけではないらしく、ランチタイムはすでに満席。さすがに混み合っているので、今日はカメラは封印しよう。ガラス張りのエントランスの効果で、窓がないのに室内は光に満ち溢れ、外はどんより曇っているにもかかわらず、まるでうららかな日曜の午後のような気分だ。
Rose Bakeryといえばマフィンが有名だけれど、私のお気に入りはcrumble。注文してからオーブンに入れて、焼きたての状態で出してくれる。サクサクのクランブル生地に、あつあつジューシィなフルーツコンポートのコンビネーションは、秘密にしておきたいくらい美味しい!
>> 10/29>> 秋は、モンマルトル
たとえば、エッフェル塔やポンピドゥーのテラスからパリ市内を眺めたとき、ひときわ目を引くのがサクレクール。小高いモンマルトルの丘から、パリっ子たちの日常を温かく見守る姿は、純白のドレスをまとった聖女のように、優雅でたおやか。豪奢なノートルダムとは対照的だ。
ここのステンドグラスは、少し変わっている。たいていステンドグラスといえば青が主流だけれど、ここのは赤やオレンジが印象的。清楚な白い外壁からは想像できないほど、内部はドラマティックだ。奥の周歩廊のステンドグラスも、キュビズムのように独創的。本来は教会内部の写真はNGなのだけれど、あまりの美しさにあらがえず、無礼を承知で1枚。
教会をあとにして、サクレクールの向こう:モンマルトルの丘の裏側へ下る。かつて「村」と呼ばれただけに、パリ中心地にはないのどかさがある。うねる坂道も、石塀にからまる色づいた蔦も、乾いた落ち葉がカサカサと音を立てて吹き抜けるさまも、悔しいほど絵になる。
夏は激しいアップダウンで汗だくにさせられるけれど、秋のモンマルトルは歩くのが苦にならない。むしろ、もっと奥へ、もっと遠くへ行ってみたくなる。もし清少納言がパリに生まれていたら、きっと「秋は、モンマルトル」というに違いない。
septembre
