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NO WAY TO STOP MY STEPS.
EVERY TINY THING ENCHANTS ME.
STILL CHARMED IN THE DREAM.


updated: 2009-04-28

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>> 10/05>> アートづくしの夜

10月4日は、夜更かしの夜。待ち焦がれていたパリのNuit Blanche!
この日のために用意されたアート・エキシビションが街のあちこちで催され、無料で、しかもオールナイトで一般公開される。いわば、夕暮れから明け方けまでの、夜通しアート・マラソン。この日に備えて、バスも一晩中運行する。

2002年からスタートしたNuit Blancheは、年を重ねるごとにグレードupしているらしい。今年はカルティエ財団現代美術館の館長が総合プロデュースをつとめているせいか映像やデジタルメディアを使ったchallengingな作品が多い。作品の数は全部で70。いくらオールナイトでも、全部見て回るには一晩じゃ足りない!

DSCN3978.JPGGare de Lyon駅前。ボリウッド映画の撮影を兼ねた参加型インスタレーション。

DSCN3980.JPGダンスシーンでは、オーディエンスもBGMの歌詞をうたわされる!

DSCN3991.JPG駅のホームに突如現れたデジタルアート

DSCN4033.JPG造幣局の窓も、カラフルにライトアップ。BGMの音階に合わせて、点灯する

DSCN4080.JPGおごそかな教会もエキシビション会場に

DSCN4071.JPGライブ演奏もあったりする

とくに気に入ったTop 3。
シテ島・警察庁で開かれていたJean-Pierre Formicaの「Sentinelle」は、塩田に沈めたトルソの集合体。トルソのまわりに塩が結晶化して、まるでダイヤモンドかクリスタルの粒をまとったかのよう。アーティストが海からトルソを引き揚げる映像は、出産や洗礼の儀式を連想させる。

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DSCN4016.JPG中庭の壁に投影された、メイキング映像

DSCN4011.JPG足元には塩の砂。シューズカバーをして入場


DSCN4058.JPGDSCN4055.JPG中国人アーティストのGu Dexinは、シャトレに建つSaint Jaquesの塔に、ビデオ映像を投影する。映像は、同じ塔を青空の下で撮影したもの。夜の塔の上に、昼の塔の映像がだぶる。




DSCN4003.JPGおそらく、パリっ子の間でも一番人気だったのが、池田亮司氏によるモンパルナス・タワーのインスタレーション。夜空に向けて照射したライティングが、光の束となって、タワーを幻想的に覆う。辺りに流れるのはミニマル・ミュージック。とくに大きく変化はないけれど、まっすぐ夜空に向かってのびる光の筋を見上げ、音の振動に身をゆだねているうちに、静かなトランス状態におちる。これぞzenの世界。

この日に限って天気予報は的中し、空はどんよりと雲が立ち込め、かなり肌寒い。それでもアートに飢えたパリっ子たちは、しっかり厚着して出かける。いつも思うことだけれど、self educationにかけてはパリジャン・パリジェンヌは本当に熱心だ。

>> 10/04>> Quai Branly! Quel Branly!

パリに数あるミュゼの中でも、Quai Branlyは特殊。アジア・アフリカ・オセアニア・南北アメリカなど、非ヨーロッパ文化に目を向け、民俗学や文化人類学をテーマにエキシビションを開催する。個人的にはエスニック系にはあまり興味がわかず、足が遠のいていたのだけれど、実際に行ってみたら・・・なんて素敵なミュゼだろう!

まず、庭がいい。手入れのゆき届いた上品な庭園ではなく、粗野で素朴な庭は、熱帯のシダがあるかと思えば、日本庭園でみるような石橋があったりと、ミュゼの個性を反映している。ちょうど今の時期は樹木の葉が色づき、身の丈を超えるススキの穂が風になびいて、さながら侘び寂びの世界。

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DSCN3811.JPG美術館から出てきた子どもたちが「コキアージュ!コキアージュ!」と騒いでいたので、何事かと足もとを見たら、化石のように貝殻が埋まっていた

美術館そのものは赤・黄・茶の凹凸がついた近代建築で、野趣あふれる庭とのコントラストがみごと(さすがジャン・ヌーヴェル!)。張り出した屋根の下には、LEDのパイプがニョキニョキ生えていて、夜になると天井を星あかりのようにほのかに照らす。

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DSCN3791.JPGこれが噂の、パトリック・ブラン設計「垂直の庭」。 片側はカラフルなモダン建築、片側は一面の緑。横顔がcool

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庭に面したミュージアム・カフェは、ガラス窓から光がたっぷり差し込んで開放的。食事をしながら、庭を思う存分堪能できる。椅子のオレンジストライプが、シンプルなインテリアにアクセントを加える。そして何より嬉しいのは、プージョランのパンを使ったタルティーヌが食べられること!タルティーヌのためだけに来ても、おしくない。

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この日はちょうど大雨だったのだけれど、タイミングを見計らったかのように、帰るころには雨があがっていた。しかも、外に出ると見事な虹!

いっぺんに、Quai Branlyが気に入ってしまった。

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>> 10/03>> ベルシーでワインでも

天気がいい日は、サンドイッチを買って、遠足気分でベルシー公園へ行ってみよう。手の込んだ花園や凝った建物はないけれど、パリの他の公園にはない「のどけさ」がある。そして、少々ワインの香りも。

12区はかつてワインの醸造所や倉庫が集中していたエリアで、ミッテラン大統領のグランプロジェによって、新しく生まれ変わった。ベルシー公園もその恩恵のひとつ。園内にはいまもブドウの樹が栽培されていて、秋には収穫され、ワインとなって、奥にある商業エリア:ベルシー・ヴィラージュでサーヴされる。

レンガを組んだサイロ、風にそよぐブドウの葉、石畳に残るトロッコのわだちの跡。ちょっとした小旅行にきた気分。シャンゼリゼの華やかなイメージとはかけ離れているけれど、これもパリ。

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DSCN3582.JPGそういえばそろそろ収穫の時期、ブドウの出来はいかがかしら・・・とのぞいてみると、何だか具合がおかしい。シワだらけの小粒の果実は、とても「たわわ」とは言い難い。作業員のお兄さんに尋ねたところ、ベルシーのブドウは完全ビオ栽培で、毎年試行錯誤を重ねているため、収穫の差が激しいらしい。今年は残念ながらハズレ年。2008年のベルシー・ワインは拝めなさそうだ。

DSCN2819.JPGセーヌ川に面した側には、流線形の橋がのびる。DSCN3585.JPGセーヌにかかる橋のなかでもひときわ目立つ橋のむこうには、もうひとつのお気に入り:国立公園が待ち構える。ブドウ畑の傍らでサンドイッチをほおばりながら、少々読書をして、陽が傾き始めたころに橋を渡って、夕陽を受ける国立図書館をながめる。ベルシーに来ると、DSCN0492.JPG何もない平日も冒険になる。

>> 10/01>> 遅ればせながら、ついに。

DSCN3694.psdパリ3ヶ月目にして、ようやく登場。無敵のNAVIGO!

ICチップが内蔵されていて、改札口にかざすと、ピーン♪という心地よい電子音とともに、ゲートが開く。メトロはもちろん、バスやRER(鉄道)でも使える。

日本のSUICAと違うのは、乗った分だけ運賃が差し引かれるのではなく、1週間もしくは1か月単位で一定の金額を支払う。期限内であれば何回でも乗り放題、というシステム。いちいち切符を買う必要がないし、期間単位でチャージするので(期限を忘れなければ)残高不足で改札に引っかかることもない。ハイテクが苦手で、いまだにカルトオランジュを愛用する一部のオールドスクールを除けば、ほとんどのパリっ子がNAVIGOユーザーだ。

なぜ今まで持っていなかったというと、基本的にNAVIGOを購入するにはフランス滞在許可証が必要だから。私の場合、VISAの関係で滞在許可証がもらえないので、まともに窓口に行って「NAVIGOください」と言っても、門前払いを食ってしまう。
許可証がなくても買えるNAVIGO DECOUVERTEというのもあって、5ユーロのディポジットを払えば誰でも購入可能。・・・と聞いていたのだけれど、こいつを扱っている窓口がなかなか見つからない。来仏当初はフランス語に自信がなかったので、買えるかどうか聞くにも聞けず、ひょっとするともう扱ってないのかも、と勝手に想像してあきらめていた。

ところが。
メトロのサン・ラザール駅で、カルネ(10枚つづりの切符)を買おうとしたら、目の前に「DECOUVERTEあります」の案内!やっと見つけた、やっと買えた!

NAVIGOを手に入れたことで、いちいちカルネを買う煩わしさから解放されただけでなく、ようやく一人前の「パリの住人」になれた気がする。まぁこれもフランス語が上達した成果、ということにしておこう。

うれしくなって、ついでに地図も新調してみた。すべての通りの名前、番地がバッチリ区ごとに記載されている。これも、パリジャン・パリジェンヌの必需品。DSCN3700.JPGDSCN3698.JPG

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遅ればせながら、ついに

2

ベルシーでワインでも
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アートづくしの夜

6

ポルザンパルクは建築で音楽を奏でる

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この秋パリはピカソに夢中

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途中下車。

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工事中。

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ノートルダムのタイミング

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不思議の国のミュゼ

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やってしまった、独りFouquet's

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カヌレベイベー

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パリに来たら、空を見あげよ

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秋は、モンマルトル

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Rose Bakeryがやってきた

sideways

Instant London

2009年1月~2月、真冬のロンドン。
始めはパリが恋しかったけれど、
次第に愛着がわいてきた。
Beautiful Losersの街へのオマージュです。

Art of Mobility

最初の目的地が、次の出発地。
パリを脱出して、ヨーロッパ各都市へ。
現在、鋭意プランニング中。

La La La radio

Inter FM/76.1
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ときどき、海外支局やってます。

Fe & Ca Inc.

所属する制作会社です。

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