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NO WAY TO STOP MY STEPS.
EVERY TINY THING ENCHANTS ME.
STILL CHARMED IN THE DREAM.


updated: 2009-04-28

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>> 10/11>> 途中下車。

パリのメトロの中でイチバン好きな14番線。14番線が走る区間は、Saint LazardからOlympiaまでと非常に短い。そのわずかな乗車時間にも、ひそかな楽しみが隠れている。

DSCN3982.JPGメトロがGare de Lyonに到着すると、窓ごしにいきなり緑があふれる。たしかシンガポール空港にもオーキッド・ガーデンがあったと記憶しているが、Gare de Lyonのは、そのプチバージョン。「庭:ジャルダン」と呼ぶには小さすぎるけれど、それでも途中下車する価値は十分にあると思う。

パリのメトロはどこも殺風景で閉塞感があるので、それこそまさに「都会のオアシス」。


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>> 10/09>> この秋、パリはピカソに夢中

いまさら、な感じもするけれど、今パリでイチバンの話題といえば、ピカソ。3つの美術館--ルーヴル、オルセー、グランパレ--で、ピカソ関連のエキシビションが同時開催されている。複数の美術館が1人のアーティストを同時に取り上げるのは珍しいらしく、メディアでも、単なるイベントではなく「事件」として大きく取り上げられている。
なにしろ、このエキシビションのために世界各地の美術館から可能な限りピカソ作品を集め、交渉だけで3年もかかったというから、すごい。

150_566_vignette_Picasso_et_les_maitres.jpgいまのところグランパレの「Picasso et ses Maitres]しか見ていないけれど、長い行列からも人々の期待の高さがうかがえる。とくにグランパレでは、各ピカソ作品のとなりに、彼が敬愛した過去の芸術家たち--セザンヌ、ゴッホ、マネ、ドラクロワ、レンブラントらの作品を並列して、ピカソのキュビズムが伝統的なバロック芸術と無関係ではないことを証明している。

実のところ、この事実はピカソ美術館ですでに実証済み。個人的には、グランパレで待たされるよりも、マレまで足をのばすほうが好きだ。人混みの問題だけではなく、内容が濃密で、好奇心をたっぷり刺激してくれる。

バルセロナのピカソ美術館が彼の全生涯を網羅しているのに対し、こちらはパリに渡ってから後、つまり青の時代に終わりを告げて、いよいよキュビズムを確立するまでの期間を扱っている。いいかえれば、さなぎから蝶へ、ピカソが大きく変貌したさまをなぞっているわけだ。

デフォルメされた人物や、細分化されたギターの描写。いわゆる「ピカソ的な」作品も、実は試行錯誤を重ねた末に生みだされたことを知る。いくつもの習作、いくつものデッサンを見ていると、彼がやりたかったことは何かを表現することではなく、「新しい芸術のスタイルを築くこと」だったのではないかと思えてくる。いままでにない、新しい形。新しい方法。新しい素材。誰も見た事のない新しい「何か」を誰よりも強く願ったからこそ、ピカソが偉人たる所以のような気がしてくる。

もしピカソが蘇って、現代のデジタルメディアを目にしたら、きっと自分でも何か創りたくなるに違いない。我々の想像をはるかに超えた作品を世に送り出し、そしてさらに進化したアートメディアをも開拓するのだろう。「アート」という怪物を、さらに1歩前進させるために。

>> 10/07>> ポルザンパルクは建築で音楽を奏でる

DSCN2837.JPG19区にあるLa Villetteは、街の文化水準を向上させる、という目的で造られた公園。やや人工的ではあるが、パブリックアートがあり、音楽ホールがあり、公園全体がテーマパークのようで面白い。

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まっさきに目に飛び込んでくるのは、緑の芝生と真っ赤なフォリーのコントラスト。ポップアートのオブジェのような遊具。入口で待ち構えるGrand Hallはエッフェル塔と同時代の建物で、広口のガラス窓と鉄筋フレームが美しい。

そしてクライマックスは、ド・ポルザンパルク設計のMusic City!ここは、「音楽を奏でる建築」だ。

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DSCN0683.JPG流れるような曲線の白壁に、リズムを与える四角い窓。五線譜の上に並べられたオタマジャクシのようで、眺めているうちに旋律のようなものが聞こえてくる。大きなカーブを描くホワイエには、天井から光がたっぷり差し込んで、軽やかなステップをきざむ。コンサートがない日でもメロディが静寂を満たしているようで、ただじっとしているだけで豊かな気分になれる。天気のいい日にここに座って、見えないオーケストラに耳を傾けるのが、なによりの贅沢。

ド・ポルザンパルクといえば、7区・Jean nicotのコンセルヴァトワールも有名で、こっちの建物も音楽している。11区のロケット小公園の傍らに建つ集合住宅も、ド・ポルザンパルク。透き通るホルンのひと吹きのように、単調な町並みにやわらかいアクセントを加える。DSCN3674.JPG

パリに来る前はド・ポルザンパルクの名前すら聞いたことなかったけれど、いまでは街を歩くたびに、彼の旋律を目で探している。

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遅ればせながら、ついに

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ベルシーでワインでも
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アートづくしの夜

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ポルザンパルクは建築で音楽を奏でる

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この秋パリはピカソに夢中

10

途中下車。

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工事中。

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ノートルダムのタイミング

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不思議の国のミュゼ

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やってしまった、独りFouquet's

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カヌレベイベー

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パリに来たら、空を見あげよ

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秋は、モンマルトル

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Rose Bakeryがやってきた

sideways

Instant London

2009年1月~2月、真冬のロンドン。
始めはパリが恋しかったけれど、
次第に愛着がわいてきた。
Beautiful Losersの街へのオマージュです。

Art of Mobility

最初の目的地が、次の出発地。
パリを脱出して、ヨーロッパ各都市へ。
現在、鋭意プランニング中。

La La La radio

Inter FM/76.1
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ときどき、海外支局やってます。

Fe & Ca Inc.

所属する制作会社です。

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