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NO WAY TO STOP MY STEPS.
EVERY TINY THING ENCHANTS ME.
STILL CHARMED IN THE DREAM.


updated: 2009-04-28

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>> 08/24 >> 農業王国、万歳。

DSCN2089.JPGバスティーユの我が家の前は、週に2日マルシェになる。いつもは静かな並木道が、出店でぎっしり。木曜と日曜は、窓の外から聞こえる賑やかな音が目覚まし代わりだ。 子供のころ、日曜日になると意味もなくワクワクした、あのときの感覚がよみがえる。

マルシェと言ってもパリでは午後までたっぷり開いているので、朝イチバンで行っても閑散として、拍子ぬけしてしまうかもしれない。お昼を挟んだ11:00~13:00がピーク。とくに日曜日は、出店の数も買い物客の数も増え、細い通路はあっというまに押し合いになる。私の場合、玄関を出てすぐ目の前がマルシェなので、早起きして混雑を避けることもできるのだけれど、ガヤガヤした雰囲気を味わいたくて、タイミングを見計らう。

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DSCN2096.JPGパンも、ビオ系からアーティザン系、イタリア系etc... と各種あり。

03.jpgお花屋さん。好みに応じて、ブーケも作ってくれる。

01.jpgチキンローストもその場で!焼きたてを、しかも丸ごと売っている

DSCN2104.JPG日本ではお目にかかれない光景・・・

DSCN2092.JPG日用品も売っている。モップの実演販売をするお兄さん

DSCN1927.JPGアラビア風の模様が描かれた食器。タジン鍋もここで見つかる

さすが農業王国フランス、野菜の種類ははんぱじゃない。そして、どれもちゃんと野菜の味がする。ジャガイモがこんなに甘かったとは知らなかった。日本のスーパーで買う野菜とは格が違いすぎる。しかも、キロ売りなのでどれも安い。おかげで、スーパーで野菜を買う機会がめっきり減った。

マルシェで学んだルールは、「クオリティは自分で決める」。山のように積まれた野菜やフルーツの中から、どれを選ぶかは結局自分。だから、どれが熟れていてどれが食べごろか、見極める「目」を持っていないといけない。どれだけ安く買ったかではなく、どれだけいいものを選んだか、によって、その日の成果が測られる。このあたりが、アジアのマーケットとは違う。

「朝ごはんは、マルシェで買ったパンを食べよう」と出かけたつもりが、ついつい買いすぎて、いつのまにかランチの時間。窓の外でつづく喧噪に耳を傾けながら、キッチンで料理するのが、週末のひそかな贅沢だ。

>> 08/23 >> 16区。

高級住宅地として名高い16区。これという観光名所がないので、なかなか足を運ぶ機会もないのだけれど、実はエッフェル塔から結構近い。そのわりには観光客の姿が少ないので、一気に郊外にきた気分になる。

DSCN1732.JPGシャン・ド・マルスを出て10分も歩けば、メトロのモット・ピケ駅に到着。この一帯は、メトロが地下から地上に出て、高架の上を走っている。この風景も、郊外モードをかきたてる。DSCN1734.JPGDSCN1741.JPG



NYや東京もそうだけれど、大都市を旅行すると、「そこでしか見られないもの」「そこにしかないもの」を求めるあまり、ついつい世界遺産の建物やランドマークばかり追いかけてしまう。パリではそれが、エッフェル塔だったり、ルーヴルだったり、凱旋門だったり。それはそれで悪くはないし、短い滞在ではしかたがないことかもしれない。でも、もし街のキャラクターを作るのがそこに住む人々であるならば、彼らが生活するエリアにこそ、その街のエッセンスが潜んでいるのではないか、とも思う。

雑誌やTVで見た風景にあこがれて、飛行機に乗って現地に来て、ガイドブックの写真を確認するだけでは、せっかくのバケーションがもったいない。観光名所からほんの少し脇道にそれるだけで、もう少し深く、その街を知ることができるのだから。

>> 08/21 >> マレの隠れ家

ご存じのとおり、マレはトレンド発信地。でも、この地区の面白いところはショッピングspreeだけじゃない。マレはパリの中でも、17世紀・18世紀の建物がそのままの形で残っているエリア。歴史的建造物に認定されている建物も多い。

カルナヴァル博物館は、そんなマレの歴史をひしひしと感じられる場所。ピカソやマティスといった有名な絵画はないけれど、17世紀~19世紀ごろのパリの様子を肌で感じられる、「生きたミュージアム」なのだ。

DSCN1852.JPGもともと貴族の館だった建物は、それ自体が歴史的建造物に認定されている。室内には当時の家具や調度品や美術品の数々が飾られ、一瞬にして貴族の生活にタイムスリップできる。外観からは想像できないほど、驚くほど内部は広くて、じっくり見ているとあっという間に2~3時間はたってしまう。DSCN1849.JPG

小さいけれど、渦巻き状に刈り込んだ植木の中庭も素敵。



時間がないときは、グランドフロアだけでものぞいてみる。ここには、かつてパリの町を飾った「お店の看板」や「ステンドグラス」などが飾られている。たかが看板なのに、細かい装飾が施されていたり、造形がユニークだったり。どれもelaboratedで、ひとつひとつに職人技や美意識が息づいているのが分かる。

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DSCN1888.JPGワインショップの看板。ぶどうの葉の造形が細かい

DSCN1886.JPGレース編みのような、バルコニーの鉄柵。

DSCN1893.JPGねずみが三匹・・・チーズ屋?

DSCN1879.JPG小麦、ということはずばり、パン屋さん。

DSCN1883.JPGこれはスグにわかりますね(^^)

DSCN1874.JPG親指だけ膨らんだ、ナゾの看板

DSCN1890.JPG出席札に似ているけれど・・・

DSCN1891.JPG実はコレ、厩舎の管理札。どの区画にどの馬が収容されているかを記録するためのもの。

しかもこれらはすべて常設展で、入場無料。だから、ショッピングの合間や散歩の途中に立ち寄れるのがうれしい。ショッピングという世俗的な行為のあと、カルナヴァル博物館でのcultural体験。買い物しすぎたguiltyを埋めるのにも、ちょうどいい(^^)DSCN1865.JPG

>> 08/18 >> SIMPLEのタルティーヌ。

01.jpgはるばる出かけてでも食べに来たい「SIMPLE」。アンヴァリッドから16区のほうへ、St. Dominiqueを歩いてゆくと見つかる。

メニューはタルティーヌだけというシンプルなお店。タルティーヌというのは、ようするにオープンサンドイッチのこと。SIMPLEとはいえ、タルティーヌだけで十数種類もある。

ここに目をつけたのは、パリで幻といわれるブーランジェリー:プージョランのパンを使っているから。プージョランについては、日本の雑誌でもいくつか紹介されているので詳細は省くけれど、レストランへの卸業だけで店頭販売はしていない。しかも卸しているレストランはほとんどが星つき。そんなわけで、一人パリの私には無理かなあ、と半分あきらめていた。でもSIMPLEなら、お財布的にも行けるではないか!!

オーナーとおぼしきお兄さんが、カウンターでパンをスライスして、野菜やハムやチーズを切って並べて、トーストして、サラダを盛り付けて・・・その手際のよさったら!無造作にハーブを振りかけているようで、実はまんべんなく、適量に散らされている。すべての動きがpricise。「テキパキ」という言葉がぴったりくる。

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トマトとタプナードのタルティーヌ。あまりにも美味しそうなので、写真を撮る前に先走ってしまった(^^:)実際、おかわりしたくなるほど美味しい!プージョランのパン、という先行詞を抜きにしても、もう1度食べたくなる。

パンにこだわりがあるせいか、タルティーヌ以外にも、ハンドメイドのジャムもこれまた美味。お砂糖を極力加えないナチュラル系で、パリにしては珍しい。大ぶりなガラスの瓶に、フロマージュブランと一緒に盛られて出てくる。

エッフェル塔から散歩圏内なので、天気のいい日はテイクアウトして、Champ de Marsの芝生で食べるのも気持ちよさそう。SIMPLEなタルティーヌがもたらす、リッチな午後だ。

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定番ですが

2

3

さすが美食の国、なブックストア

バスティーユの夜明け

6

リュクサンブールで恋に落ちて

8

パリのbest sunset

シャロンヌの「扉」を開けて
ボンマルシェは、やばい

12

ミルフィーユ交響曲
metroに乗って。

15

16

エスプリの源はBHV
simpleのタルティーヌ

19

20

マレの隠れ家

22

16区。
農業王国、万歳。

25

パリとダリア
パリで一番のサクサク

28

夏の終わりのセーヌ川
バルタバスからの招待状

31

sideways

Instant London

2009年1月~2月、真冬のロンドン。
始めはパリが恋しかったけれど、
次第に愛着がわいてきた。
Beautiful Losersの街へのオマージュです。

Art of Mobility

最初の目的地が、次の出発地。
パリを脱出して、ヨーロッパ各都市へ。
現在、鋭意プランニング中。

La La La radio

Inter FM/76.1
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ときどき、海外支局やってます。

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所属する制作会社です。

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