pariSkecth

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NO WAY TO STOP MY STEPS.
EVERY TINY THING ENCHANTS ME.
STILL CHARMED IN THE DREAM.


updated: 2009-04-28

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>> 11/30>> 寒い夜には・・・

P1000999_gallery.jpg陽が暮れるのがぐんと早くなった。しかも今日は一段と冷える。早めに散歩を切り上げて家に帰ろうか・・・
と思った瞬間、フロマージェリーに出くわしてしまった。

グルネル通りのフロマージェリーBarthelemyは、チーズ職人として初めてAOCをとったバルテレミー氏のお店。入口の扉を開けるまでもなく、外までカビの匂いが漂ってくる。これは本物だ。今日はがまんして、後日あらためて・・・と思っていた矢先、ウィンドウに並ぶヴァシュラン・モンドールに目が止まった。

東京にいるときからチーズが大好きな私にとって、冬の風物詩といえば、ヴァシュラン・モンドール。樅の木の樹皮で巻かれた、ウォッシュチーズ。これがなくては冬は越せない。かなり匂いが強いので、バスに乗り合わせた人々には申し訳ないが、これは買って帰らなくては。

文字通り、山のようにチーズが並べられているので、店内はかなり手狭に感じられる。壁にそってコの字型に並べられたガラスケース、その上にさらに棚、さらにその奥にも棚。薬局の棚がすべてチーズで埋め尽くされている感じ、とでもいおうか。他にもチーズの有名店はあるけれど、ここは職人的だ。注文に合わせてチーズを切り分ける店員の手つきも年季が入っている。

日本で買ったヴァシュラン・モンドールは、木枠の箱に入っておしまい、なのだが、フランスのは木枠の内側にさらに樹皮が巻かれ、チーズに樅の香りがしっかり移っている。とろりとした感触。さすがはBarthelemy、熟成具合も完璧だ。

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そうだ、この前ブルゴーニュで買ったワインをあけよう。夜が長い冬は、こうして家でゆっくり過ごすのがいい。

>> 11/25>> There is a Light

DSCN3260.JPG5区・アラブ世界研究所に初めて来たときは夏まっさかりで、白銀の光が外壁に乱反射して、まるで映画に出てくる近未来都市の建物のように見えた。ただ、あいにくその日は月曜日で、中に入ることはできなかった。

2度目に来たときは、暑さが和らいだ初秋。傾きかけた太陽が、夕暮れ前のラストスパートと言わんばかりにオレンジのスポットライトを投射して、ガラスのファサードを光で包みこむ。ファサードから差し込む光は、幾何学模様のブラインドを通して建物内部を貫き、床に、壁に、繊細な影をおとす。豪奢なダイヤモンドのドレスの下に隠れた、レースのベール。

それからというもの、時間帯を変えては通っている。光の加減によって、建物はさまざまに表情を変えるから、何度行っても飽きることがない。


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ジャン・ヌーヴェルの建物には、いつも光があふれている。晴れの日はもちろん、曇りの日も、雨の日も。イスラム文様のブラインドであえて影を作ることで、逆説的に内部に光をゆきわたらせる。私は決して信心深い人間ではないけれど、アラブ世界研究所にくるたびに、絶対的な存在を感じずにはいられない。人はそれを神と呼ぶのかもしれないが、私にはそんなことはどうでもよくて、ただ、ここでこうして光にくるまれて、神々しいものに触れたような気分になれるのがたまらなく好きだ。悲しいときも、朗らかなときも、光はいつもそこにある。

DSCN6130.JPG屋上はテラス付レストランになっていて、ここから眺めるパリの風景もなかなかのものだ。1階のカフェでは、パリでも珍しいアラブのお菓子が食べられる。ツーリスト目撃率も、他の観光名所と比べると格段に低い。だから、本当は誰にも教えたくないのだけれど。

DSCN5424.JPG夜はすこしドレスアップ

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これが噂の・・・

3

4

パリの小さな秋

6

喜びのうた

8

Mon quartier, Bastille
ジングルベルが待ち遠しくて
たまには、フォションで

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14

エッフェル塔を下から見るか、上から見るか

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18

鏡の国のピカソ・ミュゼ

20

金曜の夜、ルーヴルにて
白馬の王子様と反逆児
冬がはじまる

24

there is a light

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28

29

寒い夜には

sideways

Instant London

2009年1月~2月、真冬のロンドン。
始めはパリが恋しかったけれど、
次第に愛着がわいてきた。
Beautiful Losersの街へのオマージュです。

Art of Mobility

最初の目的地が、次の出発地。
パリを脱出して、ヨーロッパ各都市へ。
現在、鋭意プランニング中。

La La La radio

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ときどき、海外支局やってます。

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