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NO WAY TO STOP MY STEPS.
EVERY TINY THING ENCHANTS ME.
STILL CHARMED IN THE DREAM.


updated: 2009-04-28

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>> 03/12>> あなたにもMERCI

10032009328.jpgパリジャン・パリジェンヌの最近の合言葉は、MERCI。
「MERCI知ってる?」「MERCIもう行った?」という会話をあちこちで耳にする。

うわさの原泉は、111 Boulevard Beaumarchaisにオープンしたセレクトショップ「MERCI」。Beaumarchaisは北マレと他のエリアの境界線をなす通りで、北マレといえば一応北マレなのだけれど、だだっ広い大通りのせいかわりと地味。どっちかっていうとRepubliqueの雑多な、無国籍なカラーが強い通りなのだけれど、そこにファッショナブルなお店が登場した。北マレもいよいよ、Beaumarchaisを越えてきそうだ。10032009323.jpg

最近のパリの傾向として、生活全般をテーマにしたセレクトショップ(こっちではコンセプトブティックと呼んだりする)が増えている。MERCIもその例で、ファッションはもちろん、キッチン用品・インテリア家具・生活雑貨・書籍・子供服・手芸用品など、ライフスタイルすべてにわたるアイテムが揃っている。日本では当たり前だけれど、パリでは結構目新しいジャンル。

DSCN2094.JPGMERCIの入り口は、ぱっと見ると本屋のようだ。天井まで届く本棚に囲まれて座り心地のいいソファが並び、人々がそこでカフェをしながらおしゃべりしている。どこかの書斎にお邪魔した感覚。失礼します、と本棚の間をすりぬけてゆくと、奥はNYスタイルのスタジオ風。1500㎡もの空間は、1階にアパレル、2階はインテリア、地下はキッチン用品と分けられる。さらに中庭を挟んだ隣には、フラワーコーナーも併設。扱っている商品も決して高価なデザインものではなく、手にした瞬間しっくりくるような、素朴で温かいアイテムなのが心地いい。

店内のディスプレイも凝っていて、洋服を並べる展示棚がアンティークだったり、剥製やフラワーオブジェが飾ってあったり、むかし小学校でみた木製の椅子に子供服が畳んでおかれていたり。最先端モードの片隅に、70年代・80年代のヴィンテージ・クローズのコーナーがあったり。あっちこっちにサプライズがあって、気分はまるでウサギの穴に落ちた不思議の国のアリスのようだ。


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パリっ子たちがMERCIに釘付けなのには、もうひとつ別の理由がある。ショップのコンセプトは「Philanthropique=博愛、無私無欲」。ショップの売り上げはマダガスカルの恵まれない子供たちに寄付されるし、社員クラスのスタッフはボランティア、つまり無給で働いている。

そんなことして大丈夫?と心配になるけれど、せちがらいご時世に、あえて理想を形にするお店があってもいいのではないか、とも思う。事実、MERCIに賛同しているパリっ子は大勢いるし、買う方にしてみれば、気持ちよくショッピングできるのだから文句はない。なにせよ、フランスは自由・博愛・友愛の国なのだから。
Merci à MERCI, et à tous.

>> 03/10>> Coletteで見つけた意外なもの

Coletteが大好きで、毎週のように出かけてゆく。何を買うわけではなく、ここに来るとパリのトレンドが分かるからだ。いや、パリのトレンドというのは正しくない。「Coletteがパリを導く方向」が分かるから、楽しくてやってくる。何しろ週替わりで店内のディスプレイが変わるから、いついっても必ず新発見にめぐりあえるのだ!

「Coletteはオリジナルのキャンドルを展開していて、店内でいつも焚いてるの。Coletteのあとで友達に会うと、『あ、Colette行ったでしょ』って言われるぐらい、すごーくいい香りなのよ!」とは、パリの友人談。そこまで香りが持続するのかはさておき、たしかに店内はほのかにイイ香り。03032009275.jpg

今日の発見は「トイレ」。地下のWater Barに行ったことはあったけど、トイレをのぞいたことはなかった。入ってみてびっくり、目がチカチカしそうなほどの全面水玉、草間弥生状態!

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最先端が大好きなColetteのトイレは日本製、しかもTOTOのウォシュレットだった。ユニークなのはトイレの内側に、ウォシュレットの使用方法がコミック仕立てで説明してあること。しかもごていねいに、英仏バイリンガルだ。「なんだか変だと思うかもしれませんが、一度使ってみると爽やかで気持ちいいですよ!」なんてオチまでついている。案の定、私の後にトイレから出てきたヨーロッパ系男性は、ニヤニヤしながら戻ってきて、同伴の友人に「トイレ、見てこいよ!」と肩をつついていた。

日本人の私にはなんてことないモノが、Coletteでは超Coolな未来の道具として紹介されていて、少し誇らしい。

>> 03/09>> Nicolasに夢中

DSCN2125.JPGフランスの国民的マスコット、Petit Nicolasがこの世に生まれて今年で50周年。パリ市庁舎では特別展が開かれている。パリ市内は真っ赤なNicolaのポスターであふれ、何となくウキウキ。

すこしトボけた表情と、無垢でやんちゃなストーリーは、大人の目にも可愛らしい。Nicolasはけっしてクレヨンしんちゃんのような悪ガキではなく、ちびまるこちゃんのように大人びているわけでもなく、どこにでもいるごく普通の男の子。周りにいる友達も、食いしん坊でいつもモグモグしているAlcesteとか、お金持ちのお父さんに買ってもらったカウボーイの衣装を自慢するGeoffroyとか、クラスのトップで先生のお気に入りだけど、みんなからはあまり好かれていないAgnanとか、「ああ、こういう子クラスにいたなぁ」と思わずにはいられないようなキャラが揃っている。DSCN67202.jpg

大人になるとなぜ子供がやんちゃばかりするのか理解できなくなってしまうけれど、好奇心旺盛な子供の立場で考えれば納得できる。Petit Nicolasはまさにそんな視点で書かれていて、そうだ、子供のときってこんな風に考えてたよね、と気付かせてくれるから面白い。だからといって、大人社会を批判しているわけではなく、わんぱくで純真な子供たちの日常が、彼らの目線で綴られている。妙にヒネくれていないのがかえって新鮮で、すがすがしい。

展覧会では、原作者Jean=Jacque SympeとRene Goscinyの生い立ちと、貴重な原画を展示したちいさなもの。当初は新聞の日曜版に掲載するものだったので、原画はおどろくほど小さい。爪の先ほどしかないスペースに、よくもまあ細かく描けたものだと感心する。しかもチョチョンチョン、と筆をすべらせたシンプルな線描なのに、なんとも表情豊かだ。来場したパリの人々も、額を寄せながら「Trop mignon!(=可愛いすぎ!)」。

DSCN6742.JPGパパママ世代も、若者層も

DSCN6737.JPG世界各国のnicola

DSCN6732.JPG元は地方紙の日曜版だった

DSCN6725.JPGsympeの道具。意外とシンプル

DSCN6728.JPGここにもnicola

DSCN6746.JPGこんなに小さい!

ちなみにいうと、Petit Nicolasの物語には、複合過去・複合未来・単純未来・大過去・条件法・接続法etc... 仏語文法がきっちり盛り込まれていて、フランス語の勉強にはうってつけだったりする。こんな可愛い教科書だったら、フランス語も上達する、はず。

そういえば、生誕50周年を記念して映画版の公開も決定、展覧会会場では一部シーンが上映されていた。Nicolas役の男の子は原作より可愛すぎるような気もするけれど、5000人の候補の中から選ばれた逸材だそうだ。フランスでの公開は9月30日、それまでにはもうすこしフランス語が上達している、かな?

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paris encore, et printemps aussi

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atelierで。
st paul、冬の一日
la nuit a l'opera, du parc

7

ファッションウィークがやってきた
nicolasに夢中
coletteで見つけた意外なもの

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あなたにも、merci

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パリの厨房

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夜のカルティエラタン

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ブランクーシとの対話

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ルクサンブールでお花見

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paris in bloom

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sideways

Instant London

2009年1月~2月、真冬のロンドン。
始めはパリが恋しかったけれど、
次第に愛着がわいてきた。
Beautiful Losersの街へのオマージュです。

Art of Mobility

最初の目的地が、次の出発地。
パリを脱出して、ヨーロッパ各都市へ。
現在、鋭意プランニング中。

La La La radio

Inter FM/76.1
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ときどき、海外支局やってます。

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所属する制作会社です。

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